CME FXオプションの読み方ガイド(建玉・ガンマ・Put/Call)
このページは、PATAPIの「オプション建玉」ページに出る数値(建玉の壁・Put/Call比・ガンマ)の意味と読み方をまとめた解説です。特定の売買を勧めるものではありません。
データの出所
表示しているのは、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が毎営業日公開する「デイリーブルテン」のうち、各通貨のオプション・オン・フューチャーズ(先物オプション)のセクションです。前営業日の確定版を日次で取り込んでいます。ブローカーから抜いたデータではなく、取引所が公開する建玉(オープン・インタレスト)です。
ストライク(権利行使価格)はCMEの建値コードで載っているため、各通貨の表記レートに換算して縦軸に並べています(例:ドル円は 1,000,000 ÷ コード)。
建玉(OI)とは
建玉(OI=Open Interest)は、まだ決済されずに残っているオプション契約の数です。出来高がその日の売買量なのに対し、建玉は「積み上がっている持ち高」を表します。あるストライクの建玉が大きいほど、その価格帯に関心とポジションが集中していることを意味します。
- コール:原資産が上がると利益になる権利。ページでは右(緑)。
- プット:原資産が下がると利益になる権利。ページでは左(赤)。
- 横棒の長さ:そのストライクの建玉の大きさ。
コールの壁・プットの壁
建玉が突出して大きいストライクは「壁」と呼ばれ、価格が意識されやすい節目の目安になります。コール側の厚い壁は上値の意識、プット側の厚い壁は下値の意識として見られることがあります。ただし壁は「必ず止まる線」ではなく、あくまで関心の集中点です。サマリーの「コールの壁/プットの壁」は、その通貨で最も建玉が厚いストライクを表示しています。
Put/Call比
Put/Call比は、プット建玉合計 ÷ コール建玉合計です。1より大きいほどプット寄り(下方向のヘッジや弱気が相対的に多い)、1より小さいほどコール寄りと解釈されます。ただし水準の「高い・低い」は通貨や時期で基準が変わるため、単独の数値より時系列での変化を見るのが実用的です。
ガンマ(GEX)の読み方
ガンマタブは、各ストライクのデルタからガンマを推定し、建玉で重み付けした「ガンマ重みOI(純コール−プット)」を表示する相対指標です。正(緑・右)はコール側のガンマ集中、負(赤・左)はプット側のガンマ集中を示します。
- 最大ガンマ壁:純ガンマが最も厚いストライク。価格が滞留・反応しやすい目安として見られます。
- ゼロ(flip)位置:純ガンマの符号が切り替わる水準の目安。上か下かで値動きの粘り方が変わる、という見方に使われます。
- スポット線:先物の現在値(決済値)。壁やflipが現値の上下どちらにあるかを見ます。
注意点として、為替のガンマ(GEX)は株価指数ほど効果が確立した指標ではありません。CME上場分はOTC(相対)市場に比べ規模が小さく、ここでの値はドル建ての厳密なGEXではなく、向きと集中を見るための相対的な目安です。
表示の操作
- 通貨ボタン:ドル円・ユーロドル・ポンドル・ドルスイス・ドルカナダ・豪ドル(建玉があればNZドル)を切替。
- 限月:全限月合算のほか、個別限月の壁も確認できます(OIタブ)。
- 表示レンジ:スポット基準で「近傍/標準/全体」。近傍にすると現値付近の壁が見やすくなります。
- 日付スライダー:蓄積された過去日に遡れます。
使うときの前提
建玉・ガンマ・Put/Callは「いまどの価格帯にポジションと関心が集まっているか」を示すもので、将来の値動きを断定するものではありません。節目の目安・偏りの確認として、他の情報と合わせて中立に見てください。